イ・ジュンギさん主演ドラマ「アラン使道伝」第2話「かんざしの記憶」のネタバレ(あらすじ)をまとめました。
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前回までの「アラン使道伝」
第1話
第2話ネタバレ(あらすじ)
狙いはなんだ?
ここ密陽には、王様のように振る舞う大監が居た。
チェ大監だ。
ウノの父により、左遷に追い込まれ密陽に来たものの、ここでもやりたい放題で民を苦しめていた。
そんなチェ大監には報告する事もなく勝手に使道を立ててしまった役人たちは、チェ大監の怒りを恐れ、早速報告に出向いた。
今までは使道が居ないため好き放題だったチェ大監だったが、この地の本来の長である使道が現れた以上、今までのように好き勝手は出来ない。
お飾りとして居てくれるのならいいが、どんな奴なのか気になる所だろう。
そうして報告に来た役人に、使道について問うと「ずっと女の絵を描いています。今では絵師を呼び、女の絵を描かせて居ます」と言うのだ。
自分を左遷へ追い込んだ者の息子が、ここに来て一体何を企んでいるのだろう?
不思議に思ったチェ大監は「狙いはなんだ?」と役人に尋ねたものの、尋ねられた役人も彼の行動には首をひねるばかり。
意図がサッパリ見えないのだ。
彼が絵を描いていた理由はアランだった。
彼しか顔を見る事が叶わない為、人に聞くのには人相書きが必要だ。
だから自分で頑張って挑戦したものの、残念な出来。
そうして自分の画力に見切りをつけた彼は絵師を呼んだのだ。
けれど絵師にもアランが見えない為、彼の説明を頼りに描かれた人相書きは、彼女とは全くの別人だった。
未解決事件の被害者?
結局彼女の絵を描くと言う案は失敗に終わったウノたちだったが、「死んだ場所に行ってみよう」と言ったウノの一言から、新たな手がかりが。
「気づいたら死神の後ろを歩いていたって言ったでしょ?死んだ場所なんて覚えてないわよ」と言う彼女だったが、2つ覚えている事があったのだ。
1つは三年間身元不明の幽霊であると言う事。
もう1つは時折左の脇腹が刺されたように痛むと言う事。
この2つから、恐らく三年前に亡くなった事と、左の脇腹を刺された事が原因で死亡したと考えられる。
つまりは三年前の未解決事件の資料から、彼女の身元を探す手がかりを見つけられる…と言う事だ。
翌日、彼は役人三人に、未解決事件の資料を頼んだ。
届いたのは三冊の本で、平和な村である事と三年間使道が居ない事で、事件の届けが殆どないのだと言う。
それでもゼロな訳じゃない。
調べる価値はある…と、執務室に篭り、資料と格闘。
しかし、彼女が被害者と思われる事件は見当たらなかった。
こうなると残された可能性は、彼女の遺体は未だ発見されずにどこかに隠されていると言う事だ。
主だけが消えた部屋
アランと別れた後、ウノは途方に暮れていた。
やっと母親の手がかりを見つけたと思ったのに、その手がかりがサラサラと指の隙間からこぼれ落ちてしまったかのようだったから。
かんざしを持っていたアランは、きっと殺される前に母と会っているはず。
けれど当の本人が自分の事すら分からない上に、唯一の手がかりと思われた未解決事件からも、何も見えてこなかったのだ。
ため息混じりに役所の中を歩いていると、塀に囲われた邸を見つけた。
灯りはついているのに、門は外側から施錠されている。
不思議に思ったウノは、塀を乗り越え、中に入ってみた。
灯りの灯った部屋は、まるでついさっきまで誰かがいたかのような状態だ。
刺しかけの刺繍や、読みかけの本。
まるでその部屋からは主だけが忽然と姿を消したようだった。
そして彼は刺しかけの刺繍の蝶に、アランの服の刺繍を思い出していた。
すると、外から女の声が。
声の主は役所の針母(チムモ)。
この部屋の主に仕えていたのだと言う。
そう、過去形なのだ。
この部屋の主は以前の使道の娘。
けれど彼女は三年前の満月の夜に、忽然と姿を消した。
それでも針母は待っていた。
お嬢様が戻るのを。
だから部屋はあの日のままにしているのだ。
いつお嬢様が戻っても、すぐに以前のように部屋を使えるようにと。
消えた娘の正体は?
その頃、高矢礼(ゴシレ/身寄りのない幽霊も食べられるお供え物)争奪戦に敗れたアランは、とぼとぼと役所へ戻ってきた。
そんな彼女にウノは声をかけ、あの部屋へと案内した。
彼は刺しかけの刺繍の蝶で気づいたのだ。
消えた娘がアランであると。
彼女の本当の名前はイ・ソリム。
部屋に籠もりがちの娘だったので、村の人々も余り顔を見た事がない。
身のこなしはお嬢様と言う感じで、とても優雅だったようだ。
ソリムには許嫁がいた。
相手はチェ大監の息子のジュワル。
しかし、役所の職員達の話によると、ソリムは夜逃げしたのだと。
許嫁がありながら、役所の下っ端役人と密通し、夜逃げして姿を消したのが三年前。
その後父親はおかしくなってしまい、娘を探し回ったあげく亡くなった。
父と娘と二人きりの家族だったので、身寄りはないらしい。
部屋を見てもなにも思い出さないと言う彼女のために、役所の職員に聞いてみた所、分かったのはあまり気持ちのいい情報ではなかった。
幸い本人であるアランは、他人事のように聞き、自分のことと言う実感は沸かない様子。
調べはついた。
どこの誰かは分かった。
けれど肝心の記憶は戻らない。
さてこれからどうしたものか?
彼女の記憶が戻らない限り、母への手がかりも掴めない彼は、困っていた。
すると彼女が「許嫁に会ってみるしかないわね」と言い出したのだ。
当然幽霊の彼女は許嫁に会うことは叶わない。
代わりに彼が話をする事になってしまう。
でもそれは困るのだ。
幽霊が見えるなど、人に知られたくないからだ。
だから「俺に幽霊が見えると知られてしまうだろう」と断ると、意外な事に「じゃあ仕方ないわね。調べてくれてありがとう」と去って行くアラン。
けれどその後ろ姿に、母へと贈ったかんざしが見えると、そのまま帰す訳に行かないと思った彼は、「分かった、俺が会ってみる」と彼女を引き止めた。
半分は母の手がかりのため。
でももう半分くらいは違う感情も混じっていたのではないだろうか?
彼女の後ろ姿から、彼は寂しさを感じ取っていたのだから。
乙女心とアランの未練
約束通りジュワルに会いに向かったウノ。
そこにはアランも同行していた。
塀の周りを二人で歩くと、ちょうど水墨画を楽しむジュワルの姿をウノが見つけた。
「あれが許嫁だ」と言う彼の言葉に、興味本位で覗き込んだアラン。
しかし予想外の出来事が起こったのだ。
遠巻きに姿を眺めただけ。
なのにアランの胸はドキドキと高鳴り出してしまった。
まるで恋をしているみたいに。
そう、彼女は許嫁のジュワルに恋い焦がれていたのだ。
ならばなぜ役所の下っ端と駆け落ちを?
噂が確かなら、その点が腑に落ちない。
でも彼女に記憶は無くとも、心はちゃんと覚えていたのだ。
許嫁に抱いた淡い恋心を。
せっかくだから声をかけてみよう…と言うウノに、彼女は猛反対。
だって彼女の格好は心ときめく相手に会えるようなものではなかったから。
見えるはずなどない。
それは頭では理解出来る。
けれど嫌ななのだ。
幽霊になってから三年も着続けている服、しかもほかの幽霊や死神との戦いでボロボロになった服で、恋い焦がれる人の前に出るなんて。
だから無理だと言い張る彼女は、彼を引きずるようにジュワルの邸を後にした。
身なりを整えて改めて話を聞きに行きたい。
しかし、彼女は彼女のためにと供えられたものしか、手にする事が出来ない。
だから困ってしまった。
するとどうした事だろう。
いつもは厄介ごとなど見て見ぬ振りを決め込むウノが、なんと彼女に服をあつらえてくれると言うのだ。
そうして巫女の手を借り採寸した夜。
アランに振り回されてクタクタの彼はグッスリと眠っていた。
すると近くになにかの気配を感じで目を開けた。
目の前にはアランが横たわっていて「なんだ?」と尋ねる彼に、「使道、未練の重さは人それぞれなのよ」と言う彼女。
「私の未練はなんだと思う?」と尋ねる彼女に、冗談だと笑いながら「三年間同じ服を着続けている事か?」と返す。
すると真顔で「一度も口づけできなかった事よ」と答えた彼女は、その唇をゆっくりと彼へ近づけて………。