ドラマ「一枝梅 イルジメ」の感想とネタバレ

ドラマ
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自分の目的達成の為に始めた盗賊の仕事。
けれど彼は見て見ぬふりをする事が出来なかった。
虐げられる弱き民達を。
そんな彼の心根が、彼を義賊イルジメにしたのかも知れない。

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感想

石田彰さんが吹き替えをされているから、と言う理由で見始めた作品。
所が石田さんの声だけでなく、イ・ジュンギさんの表情豊かな演技にすっかり魅了されてしまったのです。

すごくカッコよかったです。
アクションが素晴らしいし、ヨンが本当に器用で、イルジメの服から始まり、防具、そして侵入の際に使う道具などを自分で作っている様子も楽しめました。

こっそり忍び込んで盗むというものから、予告状を出して、こっそり忍び込み、そこで派手に暴れる様子が、痛快でした。

民衆の味方として、みんなが困っている時に助けてくれる。
理不尽に幼い子の命を奪われたエピソードの時も、その首謀者を盗んできてくれる…と言う、自分で成敗してしまう訳ではなく、あくまで盗むと言う行為に拘るスタイルもカッコよかったです。

父が彼に活人剣をと願っていたのですが、のちに彼が師と仰ぐ相手も、同じく人を殺してはいけないと教えてくれ、修行を終えた彼に、人を切れない歯のない刀を与えてくれたと言うエピソードも素敵でした。

最後が若干分かりにくく、イルジメはどうなったの?って感じもあるのですが、きっとどこかで元気にしていてくれて、あの盗みが今もやっている仕事なのかも?と思うようにしようと思いました。

個人的にはウンチェと結ばれて欲しかったですね。
いい雰囲気だったし、互いにとても大事に思い合ってるのに、しっかりと二人が結ばれる所が無くて。
そこは残念でした。

ポンスンよりウンチェ派でしたが、後半のポンスンの行動はとでもカッコよかったです。
愛のために命を賭ける事の出来る、強い女性なんだな…と。

シフの事もイライラした気持ちで見守ってましたが、最後の宮殿での彼の行動に感動しました。
彼は彼で気の毒な境遇だったと思うので、幸せなのか?と問われると手放しに喜べない感じでしたが、穏やかな顔を見せてくれた事が救いでした。

一番嬉しかったのは、お母さんズがステキな関係になってるのかな?と思えるシーン。
そこが終わりかたとしては一番納得出来たエピソードかな?と思います。
後はちょっとスッキリしない要素もあったかな?と。
それでも本当にイルジメはカッコよかったです。

悪は必ず罰せられると言う展開が、日本人は好きなのだと、高校の時に英語の授業で教わった事があるのですが、この作品はそんな悪をイルジメが痛快に懲らしめてくれるので、日本人向けでもあるかな?と思います。

ネタバレ

セドルに助けられたギョムは、ヨンと名付けられ育てられた。
その直前、タンがウォノとの間に設けたチャドルは、タンが少しでも高貴に育つようにと、ピョン・シクの息子だと偽り、ピョン・シフとして育てられる事に。

タンはウォノと恋仲だった時、ウォノが「そなたは高貴な人だ」と使用人である自分を決して蔑む事の無かったウォノの言葉や態度が嬉しかったのだろう。
息子にも「あなたはとても高貴な子なのよ」と言い聞かせ育てていた。

タンはウォノの子を身篭った事がウォノの親に知られてしまった事で、追い出されたのだ。
ウォノの親に依頼された男が、コソ泥として名の知れていたセドルに「あのお屋敷の使用人と駆け落ちをしたいから、その使用人の女性を盗み出してくれ」と嘘の依頼を。
情に熱いセドルは、その仕事を引き受け、タンを盗み出した。
そしてお屋敷から抜け出そうとした時、ウォノが現れ、「どんな人が連れ出すのか気になって待っていた。その女性はとても美しくとても高貴な人だ。あなたが善良そうな男で良かった。どうか幸せにしてやってくれ」と、セドルにお金を預け、彼女を託した。
それがセドルとタンの出逢いだった。

その後、依頼人にタンを渡し、お金だけ貰って帰ろうとしたセドルだったが、依頼人が山へと彼女を連れて行くのを怪しく思い後をつけた。
そうして殺されそうになっているところを助け、自分の嫁として暮らすようになったのだった。
そうして生まれたチャドルの事も可愛がる、大変な子煩悩ぶりを見せた。

そんなチャドルに父セドルは、ピョン・シクの所に行く前に、学童に通わせてやる!と約束をしていた。
それが叶わなかった事や、自分とは違う人生を歩んで欲しいと思う気持ちからだろうか?
科挙を受ける為にと、ヨンを学童へと通わせていた。

しかし当のヨンはと言えば、両班の子息ばかりのそこでいじめられ、山に一晩中吊るされたり、穴に落とされ夜通し穴で過ごすなど、家に帰れない事も多かったのだ。
だから学童へは行きたくないと訴えていた。
けれどちゃんとした理由を告げない為に、いつも父セドルに叩き起こされ、無理矢理連れて行かれるの繰り返し。
夜帰らない事やイジメの事を伏せるべく、彼は賭博場へと通っていると嘘までついていた。
きっと両親に心配をかけたくなかったのだろう。

そんな事を繰り返したある日、例えば殴られたり、例えば井戸に吊るされ、水につけられたりした拍子に、忘れていたギョムだった頃の記憶が蘇るようになった。
更には、「イ・ギョムだな?」と彼の命を狙うものまで現れたのだ。

そして命を狙う者が現れたのと同じ頃、彼に「父上の死の真相を知りたくないか?」と持ちかけるものも。
初めは「父さんは生きている」と取り合わなかった彼だったが、記憶が戻るにつれ気になりだし、ある時すっかり記憶を取り戻した彼が、その人物を訪ねたその日、その家に役人が現れ、その官吏は謀反の罪で捕らえられてしまったのだ。
母さんや姉さんに会いたくないか?」と、姉と母は無事であると言うような事をほのめかして。

その後、その官吏は捕らえられている獄舎の中で自害したように見せかけ殺されてしまい、彼が真実を知る事はなかった。

父の死の真相を知る事はできなくても、母上や姉上には一目会いたいと願った彼は、ヒマ組のヒボンに人探しを依頼した。
その頃ヒボンはヨンが謀反人の息子であるとの情報を得ていたので、姉を探してやり、そこに役人を呼ぶことで、懸賞金を貰おうと考えていた。
しかし、ヨンの姉と接触し、姉の人柄を知り、彼ら兄弟のために協力しようと考えるように。

所がヒボンとヨンの姉が、落ち合う時間を打ち合わせしているのを聞いていた役人が、彼女を襲い、その役人を殴って逃げ出した事で、「官婢が役人を殴り逃亡した」と騒がれてしまい、彼は姉に会うことが叶わなかった。

その後、ヒボンが好意で姉の行方を追ってくれた事で、姉の居所が分かったものの、またもや彼と姉が会う前に、シフ(チャドル)が手柄欲しさに彼女の事を密告。
捕らえられてしまった。
姉の処刑のことを知り、助けようと策を巡らすも失敗。
姉を目の前で死なせてしまうことに。

復讐なんて望んで居なかった。
母と姉が元気に居てくれることを確認できれば、それでいい
と思っていた。
けれど父の事件の真相を知らせようとしてくれた人々が次々と殺され、姉も殺されたことで、彼のその気持に変化が生まれたのだ。
そうして幼い頃に復讐を誓った邸の梅の木に、彼は再び誓った。
必ず父の事件の真相を暴き、父を死に追いやり、自分や家族をこんな目にあわせた者に復讐することを。

そうして彼はイルジメとなった。
はじめは蔵破りで名を馳せていた父に、役人になり盗賊を捕まえるために、盗賊のやり口を知りたい…と嘘を付き、忍び込み方や錠前の破り方を学んだ。
そうして両班の邸に忍び込むすべを手に入れた彼は、今度はヒマ組の一員となり、両班の家を下見するようになった。

犯人への手がかりは、幼い頃に見た刀の模様だけ。
刀鍛冶に尋ねるも、そんな模様のものは見たことがないと言われ、ヒマ組で両班の邸を訪れて居た際にヒボンに尋ねたところ、そういうものは持ち歩かず、大抵が蔵にしまってあるもんだろう…と言われたことから、彼は盗賊に扮して両班の蔵に押し入り、あの模様の刀を探し始めたことがきっかけだった。

捜し物に侵入したと悟られないために盗みを働くようになった彼だったが、街の人々が両班から違法な税を徴収されていたり、貧しさに苦しんでいる人を見たり、また疫病で隔離されている村を見た彼は、偽装工作として盗んだ金品を使い、それらの人々を助ける活動をするように。
そんな彼の活動が評価され、人々からイルジメは絶大な支持を得るようになっていた。

けれど両班という両班の蔵を探したものの、目当ての刀は見当たらない。
そうして彼はあることに気づいたのだ。
彼が盗みに押し入る先々で、後にその家の当主が殺害され、彼らの胸にはある模様が刻まれていることに。
最初はバラバラだったピース。
けれどある時、それが一つになった。
殺されたチョヌ会のメンバー達の胸の模様を合わせると、彼の探している模様になる事を発見。
残さた場所は宮殿のみとなったのだ。

そこにたどり着くまでに、彼は悲しい別れも経験した。
自分がイルジメだと気づいた父が、自分を庇い捕らえられ、忍び込んだ邸で王が自分の息子を毒殺したという話を耳にしたという疑いをかけられた事から拷問により殺されてしまったのだ。

そんな別れを乗り越え、宮殿に忍び込むことを計画。
彼の父の死をきっかけに、彼の正体に気づいた仲間が協力してくれるようにもなった。
そうして仲間の協力の元、最後の大勝負に出た彼。
盗み出す者は、強制的に志願させられた兵士たち。
その中には彼の幼い頃からの友も居た。
そうしてその盗みと並行し、彼は自分の捜し物もすることに。

たくさんの人々の協力の元、兵士にされた若者は無事に救出され、彼も黒幕にたどり着く事ができた。
黒幕の正体は、父の実の兄で、現在の王様だった。
占いの言葉により彼の父は殺されたが、占い師が言った太陽は、おそらく父ではなく息子である彼の事だったのだろう。
現に彼は民心を集め、希望の太陽として崇められるようになっていたから。

そうして黒幕である王を自分が以前暮らしていた、父が殺されたあの邸へと連れて行き、父に謝罪させた彼。
本当は殺してしまいたい程の憎しみだった。
けれど彼に初めに剣術を教えてくれた父も、イルジメとなったあと剣術を教えてくれたコンガルも活人剣、人を活かすための剣を教え、決して人を殺めてはいけないと教えてくれたから。
だから彼はその教えに従ったのだ。

そうして王を残し、一人役目を終えて歩き出した彼だったが、王の側近のサチョンにより斬られてしまう。
その直後、実の兄であるシフが駆けつけ、シフの師であるサチョンを斬った。

斬られた彼がどうなったのか?
それは誰も知らない。
ただその後イルジメが現れなくなった事から、死んでしまったとか、元に行ったとか、そんな噂が飛び交っている。

それでもどんな大きな怪我を負いながらも、彼が生きる事を望むたくさんの人の気持ちが今まで彼を生かして来たように、今回も大きな怪我を負いながらも、どこかで生きているのかもしれない。
その証拠に、最近になりまた義賊が現れたようなのだ。
イルジメが一枝の梅の絵を残したように、今度は椿の絵を残して去っていく義賊。
まだ誰もその正体を知るものはいないけれど、もしかしたら彼の仕業なのかもしれない。

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