ドラマ「太陽を抱く月」第6話ネタバレ

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キム・スヒョン主演のドラマ「太陽を抱く月」の第6話「消された過去」のネタバレ(あらすじ)をまとめました。


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初めて知る兄の想い

ヨヌの葬儀が終わり、兄が訪ねて来た。
世子はちょうど彼女との事を思い出し、涙にくれていた所だった。
そうして現れた兄に、外に出る事を許されない彼は「ホ文学の様子はどうですか?ヨヌの最期に兄上は立ち会われたのですか?」と尋ねた。
すると兄は泣きながら弟へと怒りをぶつける。
どうして私に尋ねるのですか?」と。


ヨヌが追放された時、彼にはどうする事も出来なかった。
けれど陽明君はそばに居ながら何も出来なかったと、弟を責める。
ヨヌが苦しんでいる時も、何も出来なかったと弟を責める。
そしてヨヌの死により立場が危うくなった大提学とヨムのことに対しても、何も手を打てないでいると弟を責めた。


世子と言う立場にあるからと言え、王も大妃もいる。
自由になる事など、多分少ないのだ。
きっとそれも陽明君とて分かっているのだろう。
けれど悲しくてつらくて。
その想いを何にぶつければいいのか分からないのだ。
だから弟へとぶつけてしまったのかも知れない。


王様の愛情も、大提学の忠誠心も、ホ文学の義理も、世子様は全て手に入れた。
だから1つくらい譲ってくれる訳には行かなかったのですか?
心から望んでいたのに。



泣きながらそう訴える兄の姿に、彼は初めて知ったのだ。
兄もまたヨヌを求めたいた事を。
知らずに兄からヨヌを奪ってしまった事を。


けれど彼も本気でヨヌを想っていた。
望んでいた。
そしてヨヌもまた彼を望んでいたのだ。

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無くした記憶

大妃の命に従った事で、星宿庁を守る事が出来たノギョンは、大妃に呼ばれていた。
今回の件の成功を褒められたのだ。
そこで彼女は大妃に話を切り出した。
星宿庁をしばらく離れたいと。


人を呪う呪術は本来禁忌。
それを行い汚れた心身を自然の力を借り浄化する必要があるから。

…と、大妃には理由をそう告げた。
けれどノギョンにはやる事があったのだ。


それがヨヌの救出だ。
すでに葬儀を終え、埋葬された棺から彼女を助けださなければならないから。


そう、ヨヌは生きているのだ。
ノギョンがヨヌの父に渡したあの煎じ薬は、仮死状態を作り出す薬効があり、ある一定期間を過ぎると再び目覚める。
まるで生き返ったかのように。
そうしてその薬効は間もなく切れる頃だったのだ。


大妃の許可をもらったノギョンは、急ぎその夜にヨヌの墓を訪れ、連れの男にヨヌを掘り起こさせた。
しかし少しだけ遅かった。
掘り起こす前に、ヨヌが目を覚ましてしまったのだ。


暗くて狭い所に閉じ込められ、息苦しい。
慌てて棺を叩いてみても、誰も助けてはくれない。
パニックになり一層苦しくなってしまう。
そうしてヨヌが気を失った頃、やっと棺の蓋が開いた。
そして一瞬目を開けたヨヌは、そこにノギョンと連れの男、そして彼女にずっと仕えていたソルの姿を見たのだ。
同時に自分の世子との記憶も。


気づいたヨヌの側には、以前陽明君が助けた少女チャンシルが居た。
そうしてヨヌが気づいた事をノギョンに知らせた。
知らせを聞き、ヨヌを案じて共についてきていたソルは「お嬢さま」と喜びの声を上げ、後からノギョンも部屋へと入ってきた。
けれど皆安堵している中、大変な事が起こった。
ヨヌは記憶を失っていたのだ。


ここはどこですか?私は…誰ですか?」とヨヌが尋ねたのだ。
だからノギョンは自らを「神母(シンモ)とお呼びください」と伝え、彼女に嘘の過去を教えた。
彼女は巫女(ムニョ)で、恐らく巫女体質である事から家族に捨てられたのでしょう。
一人歩くあなたの虚ろな目に違和感を覚え、私が神降ろしをした。
降りた神の力が強すぎて気を失い、その守護神により記憶を奪われたのだろう…と。


そして彼女に言うのだ。
守護神が記憶を奪ったのは、過去の縁を断ち切りなさいとの案じだと。


ヨヌの船出

家族に捨てられた…とヨヌが思っている頃、家族達はヨヌを思い辛い時を過ごしていた。
娘を手にかけたと思っている父は、庭に出ては彼女の読書する姿を見てしまう。
そうして嬉しくて呼びかけてみるも、幻は呆気なく消えるのだった。


そんな父を案じるヨム。
けれど彼とて辛いのだ。
妹を思い、涙を流していた。


そして家族を亡くし、辛い二人に国は罰を与えた。
流刑にされるのだ。
二人は王の臣下として働いていた。
その二人の家から出た世子嬪が病で婚礼を前に亡くなった。
重大な病を隠していた罪を問われてしまったのだろう。


流刑の地が決まり、父も息子もそれを当然のことと受け止めていた。
けれど1つだけヨムには気がかりがあった。
それは世子の事だ。
父も自分も出仕出来ない今、世子嬪を亡くし辛い立場なのに、誰も頼れないのではないか?と。
そして今だけでなく、流刑となる自分は今後も側に居ることが叶わないからだ。
そんな息子に父は「離れていても臣下であることを決して忘れてはならぬ」と言うのだ。


一方ヨヌはこの地を離れようとしていた。
彼女は死んだ事になっている。
万が一見つかったら大変なことになる。
だからノギョンはチャンシルとソル、そしてヨヌを連れて、船に乗り遠くへと旅立つことに。


船に乗る際、自分を捨てた家族と離れてしまう…と涙を流すヨヌ。
そんなヨヌを辛そうに見つめるノギョン達。
けれど本当の事を知ったら、もっと彼女が辛くなるだろう…と、誰も真実を告げられなかった。


彼女はこの国の月。
今は欠けてしまっていても、月とは満ちては欠けるもの。
いずれ満ちて元の姿を取り戻すかも知れない。


婚儀

ヨヌを失い、まだその悲しみも癒えぬうちに、世子の婚儀が執り行われる事に。
ボギョンは望んだ座に着ける事に喜びを感じているようだった。
それに何よりボギョンは世子を慕っていたから、尚更嬉しいのだろう。


そんな嬪宮とは対照的に、悲しげな面持ちで婚儀に臨む世子。
しきたり通りに進む儀式の最中、小雨が降り出した。
ヨヌと言うのは小雨と言う意味か?」かつて彼女に尋ねた言葉が思い出される。
はい、そう書きます」と答えた彼女に、「では霧雨と言う意味もあるのだな?かわいらしい」と返したあの日。


そんなかつての彼女との時間を思い出し、彼はそっと手を出した。
手のひらには小雨が落ちてくる。
それはヨヌが、彼の婚儀を悲しんでいるのだろうか?


そうして妻には目もくれず、ただ彼は雨に触れ、今は亡き彼にとって唯一無二の嬪宮ヨヌを思い出していたのだ。


王宮内で一番大きな穴

月日は流れ、世子は即位し王となっていた。
その日も小雨が降っていて、王は一人雨に打たれていた。
またヨヌを想っていたのかも知れない。


彼を案じて声を掛けたヒョンソンに、臣下を外に集めるように指示をした。
そうして臣下とともに小雨降る中打球(タグ)に興じた。
後半胸に痛みを覚え体調が思わしくない王に対し、日頃から打球に興じているのか、素晴らしい腕前を見せる戸曹判書。


結果は戸曹判書の勝利。
忙しい中練習でもしておったのか?
勝利した戸曹判書に王は尋ねる。
すると「この穴はほかの穴より大きいのです」と返した。
そんな戸曹判書に「王宮内で一番大きな穴を知っておるか?」と尋ねた。
王の問いの真意を測りかね首をかしげる戸曹判書に、「余が案内してやろう」と彼は王宮内へと歩き出した。


そうして彼は承政院(スンジョンウォン)へと足を踏み入れると、その奥の箱の中に隠してある上奏文を取り出した。
訴えは様々であるが、みな重臣達には都合の良くない内容のようだった。
ひと月ほど前の日付の訴えなのだが、その箱の中のものは1つも王の元へは届いていない。
都承旨(トスンジ)は「良く検討してからお知らせしようと」と言い訳をするが、「都承旨の目は節穴か?この日付が見えぬのか?」とひと月前の訴えである事を指摘した。


そうして彼らの前で怒りをあらわにした彼は、「承政院が民と王を阻む最も大きな穴だ!」と声を荒げたのだった。


行幸の勧め

王にしてやられた重臣達は、密談をしていた。
内容は王の体調に関する事だ。
体調が思わしくないと、王妃との子作りを拒否し続けている王。
しかし、今日の打球の様子からは、健康そのものではないか?
仮病で王妃を拒んでいるだけではないだろうか?

…などと話が上がった。
すると一人が「強がってはいるが、顔色も良くない。本当に体調は良くないのだろう」と。


そこで1つの案が上がった。
王に行宮(ヘングン)へ行幸に行ってもらおうと。
そこで静養して体調を整え、世継ぎをと言う計画だ。
そしてその計画には、もう一つの企みがあった。
内密に進めているポヨン楼の補修工事を、王が行幸に行って留守の間に進めようと言うものだ。


通常王が不在の際は王の舅が政務を代行する。
つまりはボギョンの父が自由に自分たちの企てを進める事が出来るのだ。


しかし王は頑固で聡い。
行幸で留守の間に彼らが何かをしようとしている事など、容易に気付くだろう。
だから領議政(ヨンウィジョン/ボギョンの父の現在の役職)は大王大妃(テワンテビ/フォンが王に即位後の大妃の名称)に相談した。
王を説得して欲しいと。


まずは民衆より「後宮(フグン)を迎えて欲しいとの訴えがあった」と伝え、その後宮が懐妊する事があれば…と大王大妃を不安にさせる。
だからこそ政務での疲れを癒し、心身ともに健やかになって子作りをして貰うために…と行幸を勧めたのだ。


大王大妃に説得されたものの、行幸は国庫を浪費するからと断る王。
何度話しても首を縦に振らない孫に、「私の言葉を軽んじるのならば、食事は摂らずに死ぬ日を待ちましょう」と孫を脅す。
その後自室に戻った王の元へは、これ以上不孝を重ねないで下さい…と大妃が説得に。
そこへヒョンソンが王を呼びに来るので出向くと、大王大妃の居所の前に王妃が座り込み「どうか大王大妃様、お食事をおとり下さい」と涙ながらに訴えていた。
悪いのは至らぬ私なのですと。


そんな王妃を「行幸へは行くことにしたので立ちなさい」と立ち上がらせたところ、フラッと彼に王妃が倒れこんできた。
倒れそうになった王妃を支えた王は、彼女の耳元に囁いたのだ。
婚礼の時に言ったはずだ。そなたの一門は望みを叶えるだろうが、私の心までは望むなと。絶対に手に入らないのだから」と。
それはヨヌ以外は決して愛さないと言う、王の決意なのかも知れない。


儀賓になったヨム

まだ忘れていないのか?
もうあの娘は死んだというのに…。

王妃は王の心が未だにヨヌの元にある事を実感し、苛ついていた。
そこにミナ王女が面会にやってきたのだ。


要件を尋ねると、母上に用があって尋ねたら、王妃を慰めて欲しいと頼まれたと言う。
土下座をしたと聞きましたと言う王女に、「私の徳が足りず、懐妊が遅れている事をお詫びしました」と。
その言葉にミナ王女は「男女の間に必要なのは、徳ではなく情ではないでしょうか?」と言うのだ。


ミナ王女に言われずとも、王が自分に情を持っていない事など分かっている。
それでもいつか振り向いてくれるのでは?と期待していたのだ。


そんな切ない思いの王妃の前で、「旦那様は私が家に居ないと心配するから」と、幸せそうに帰って行くミナ王女。
待っている旦那様とは、ヨヌの兄のヨムだった。
王の側近にと先王は望んだものの、今では王女の夫の儀賓(ウィビン)となっていた。


遊びに来た陽明君は、先王とミナ王女が恨めしいと言う。
将来を有望視されていた人材を埋もれさせるとは…と。
けれどヨムは感謝していると言うのだ。
ヨヌの事件があった事で、一族が滅亡の危機だった。
けれど王女との婚姻のお陰で滅亡を免れたのだから。


でもヨムは知らない。
その滅亡の危機を呼んだ犯人が、自分の妻である事を。


恋しくなったら会えるように

悪夢にうなされる王。
陽明君に大王大妃に責められた言葉が、深い傷になっているのだろう。
そしてそんな彼に「悪いのは全て私です。自分を責めないで下さい」と言ってくれたヨヌ。
しかし彼女を助けられなかった。


そんな想いが悪夢を見せる。
そうしてその夜も悪夢で目覚めた彼は、ウンを伴い散歩へと出た。
向かった先はヨヌが世子嬪に選ばれた際に離宮として使った隱月閣(ウンウォルガク)。


そこで彼はウンに尋ねた。
隱月閣の意味を知っているか?」と。
文字通り月を隠す意味なのでは?と言うウンに、彼は名前の由来を教えてくれた。


父がここを建てた時に、池に映る月があまりに綺麗で永遠を望まれた。
だから池に映った月を隠して、月のない夜にこっそりと浮かべる。
そうすればいつでも月を見ることが出来る。



そんな意味の込められた場所。
そこで彼は言うのだ。
私も長い間月を隠している。恋しくなったら出せるように」と。
それは多分ヨヌの事。
恋しい時に思い出せるよう、大事に隠してあるのだろう。


今でも愛おしい。
今でも恋しい。

彼にとって唯一無二の世子嬪ヨヌが。


そしてその頃ノギョンの元にはヘガク道士から文が。
気の流れが変わった。3日後会いに行く」と。
その文をノギョン読んだ時、月を隠していた雲が晴れ月が顔を出した。


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