イ・ジュンギさん主演ドラマ「アラン使道伝」第12話「ソリムの日記」のネタバレ(あらすじ)をまとめました。
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アランを欲する理由
ジュワルに呼び止められたウノは、「お父上に会いに来た」と答える。
無論それは嘘ではない。
アランに手を出さぬよう釘をさすつまりだったから。
そうして彼はチェ大監に「二度とアランに手を出すな」と伝えるように言伝た。
「眺めるな、考えるな、気にするな」と。
父への伝言を聞いたジュワルは、アランが元気なのかと尋ね、「彼女とは初めて会った気がしない。以前から知っていたような気がする」と言うのだ。
それもそのはず。
彼女はジュワルの婚約者であり、ジュワルにより命を奪われている。
その時に顔を見ているはずなのだ。
ただソリムだった頃のアランには興味がなく、アランとなった彼女に興味を抱いたと言うだけだ。
そんなやり取りの後、ウノが戻るとホンリョンが現れた。
ジュワルの出現のお陰で、ホンリョンの使っている体の持ち主の息子とは、鉢合わせずに済んだ。
そうしてウノが誰で何をしに来たのかを尋ねた。
ジュワルからチェ大監の愚かな行為について知るところとなったホンリョンは、チェ大監を呼び出していた。
そうして怒鳴りつける。
「あの娘には手を出すな!」と。
昔はもう少し分別があったのに、いつからそんなに愚かになったのだ?と。
その後ホンリョンに父と入れ替わりで呼ばれたジュワルは、アランをどうするのか?と言う話を聞くことに。
そこで初めて知ることになった。
ホンリョンが欲しているのは、アランの体だと。
ホンリョンの手に落ちれば、アランは体を奪われ、外見はアランのままホンリョンとなってしまうという事を。
アランを慕うジュワルにとっては、ショックな話だった。
けれどそれを知るホンリョンは、無情にもこう伝えた。
「お前のものにはならぬ。今のうちに想いを断ち切るのだ」と。
使道の助けになりたくて
ホンリョンに怒鳴られ、自分と入れ替わりでジュワルが呼ばれた。
腑に落ちない大監は、付き人を呼んだ。
付き人には先日アラン達を殺すよう命じたからだ。
その時、何者かに邪魔をされたと言っていたのを思い出し、「邪魔をしたのはジュワルだったか?」と尋ねた大監。
すると「若旦那様のように見えました」と答えたのだ。
自分だけを除け者にし、二人はなにかを企んでいる。
だからホンリョンの為に使道をおとなしくさせようとアランに手を出したのに、その事を責められた。
一体二人の企みとはなんなのだろう?と考える大監だった。
その頃ウノは例の護符を見つめていた。
骨の墓にあった護符と、大監の家の離れに彫られた模様が同じである事が気になっていた。
悩むウノに、なにかをしたくて声をかけるアランだったが、余計な事をしないよう釘を刺されてしまう。
それは決して邪魔にしているのではなく、彼女を案じているのだ。
いくら生き返るからと言っても、死ぬたびに痛みや恐怖を感じるのだ。
何度もそんな目に遭わせたくはない。
そうして邸を調べる為に、大監をあぶり出そうと計画するウノだったが、これには羅卒(ナジョル)が必要だった。
通常役所には羅卒が居るものだろうが、ここの役所にはなぜか羅卒が居ないのだ。
そんな悩みを抱えるウノに、アランは一つ提案した。
羅卒を連れて来てあげる!と。
そうしてアランが呼んできたのは、怨霊達だった。
怨霊嫌いのウノは嫌そうな顔を見せるが、「人に姿は見えないし、跡も残らない。屋根にも登れて家に忍び込むのにはもってこいでしょ?」と言われれば、確かに一理ある。
じゃあ彼らに頼もうか?と言う事になったところで「でもタダじゃないの」とアラン。
なんと怨霊の願いを使道が聞いてくれるから手伝って…と呼んできたらしい。
最初こそ嫌そうにしていたウノだったが、それも全て「使道の助けになりたくて」と言うアラン。
そんな彼女の言葉に、内心嬉しくなってしまった彼は、怨霊の力を借りる事にした。
怨霊の入れぬ邸
公務と称し大監邸を訪れたウノは、使用人にとりついでもらうも「居るようなので、入らせてもらうぞ」と勝手に家に上がり込んだ。
そんな彼に「ゴロツキのようだ」と苦言を呈すれば、「公務で訪ねて来た使道に対して、あんまりな言い様だ」と返される大監。
そうして彼は大監の前に座り込み、本題に。
懐から護符(札)を取り出したのだ。
「これは骨の墓にあった護符だ」と言うウノに、「そんな不吉なものを勝手に家に持ち込んで」と怒る大監。
「この家には既にこれと同じものがあるだろう?持ち込むまでもない」と余裕で返すウノ。
そんな二人のやり取りの最中、使用人からウノが来た事を聞いたジュワルが割り込んできた。
「一体何事ですか?骨の墓と聞こえましたが…」と。
護符の事を聞いたジュワルは、「それは我が家を護る護符です」と答えるから「これを書いた巫女に会わせて欲しい」と言うウノ。
ホンリョンに会わせる訳には行かないジュワルは、「それは古く、私の生まれる前に書かれたもの。巫女がどこにいるのかは分からない」といい、更に「護符などどこの家でもあるでしょう?」と返した。
その言葉にウノは「確かに護符などどこの家にもあるな。しかし殺しの墓の護符と同じものを家の護符に使っている所など、あるだろうか?」と。
そうして相手の様子を伺いながら「いずれにせよ、このまま終わらせると思うなよ。必ず調べて見せるから。公務で来てみたが、私が出向くまでもなかった。トルセで十分だったな」と去っていくウノ。
ウノが帰った後、ジュワルは父を「事の重大さがわかりましたか?」と言い責めた。
大監がウノを刺激したから、ウノから攻めて来たのだろう。
そっとしておけば、ホンリョンを探ろうとするハズはなかったのに。
ジュワル達が焦る中、大監邸の門を出てきたウノは、待機していた怨霊達に見張りを頼んだ。
彼らは邸内も調べられるので、ウノの合図に頷き、皆で塀を乗り越えようとしたその時、全員が結界のようなものに弾かれてしまった。
ならば開いている門から…と入ろうとするも、人は通れるのになぜか怨霊は通る事が出来ないのだ。
「一体どうなっているんだ?この家は…」と、あまりの出来事に呆然とするウノだった。
幽霊除けの護符?
「幽霊達が入れない」
帰宅したウノは、アランにその事を伝えた。
するとアランは「幽霊が入れないなんて、そんなハズ…」と口にしたものの、自分が以前ジュワルに助けられた時の事を思い出した。
あの時、家の様子を聞きたくて通常どこの家にも幽霊がいる場所を探してみたが、彼女は一人の幽霊にも会えなかったのだ。
その時は特に気にも留めずにいた。
けれど今ウノの話を聞き、おかしいと思うように。
そしてウノも廃屋と骨の墓の事を思い出していた。
あの場所はとても強く陰の気が溜まっていたにも関わらず、幽霊が全く居なかったのだ。
「幽霊除けの護符?」
二人がたどり着いた結論。
けれどまだ確証はない。
「元幽霊の私なら、何か見つけられるかもしれない」
確証を得る為に何かをしたいと提案するアランだったが、彼女を案じるウノに却下されてしまった。
「なんとかして幽霊が入れる方法を探そう」
アランを忍び込ませない為に、彼はそう提案したのだった。
月下日記
護符について調べて欲しいと巫女に依頼したものの、全く分からないと言う。
だから「幽霊を防ぐ護符だ」と教えた彼は「ここに幽霊が入れるようにする護符を書けないか?」と巫女に尋ねた。
書けない事はないだろう。
けれど入れる護符を書くためには、まずこの護符がなんなのかを調べなければならない。
だからなんとしても護符について調べてみる…の言う巫女の家を後にした二人。
そうして役所に戻ると、アランの様子がおかしい。
どうしたのか?と尋ねてみれば「お父様はどうしてあの家にソリムを嫁がせようとしたのかしら?」とアランは複雑な表情を見せるのだ。
どう考えても怪し家。
性悪だし、何をしているのかも分からない。
そんな家に嫁がせようとしたなんて。
若旦那が言うように、地位が欲しかったのかしら?
そう言うアランに「そんな方じゃない」とウノは彼女の父を庇う。
けれどアランはまだ落ち込んだ様子だ。
言われた事に従うだけの娘だったのかな?
最初は名前を知りたかった。
どこの誰なのか知りたかったの。
けれど今度はどんな娘だったのか知りたくなったの。
誰かに愛された娘ならいいなって。
そうじゃないなら、誰かを愛して居た娘だといいなって。
とにかく中身のある娘であって欲しかったのに。
ソリムは空っぽな娘なのね。
悲しそうにそう語る彼女に、彼は日記を手渡した。
それはソリムの部屋を見つけた時に手に入れたもので、今まで彼が持っていたのだ。
「ここにお前の探している答えがある」と言ったウノは「深窓の令嬢は、お前の思うよりずっとマシな娘だ」と渡された日記には『月下日記』と記されていた。
切ない想い
ソリムの日記には、ジュワルへの想いが綴られていた。
ある日橋で偶然出会ったジュワルに一目惚れし、大人しいお嬢様が自分から父親に「チェ大監の息子に婚姻を申し込んで」と頼んだ。
そんな彼女を優しく見守る針母(チムモ)。
文章を読み彼女は感じたのだ。
針母がソリムを娘のように大事にしていた事や、ジュワルに出会った時のソリムの胸の高鳴りを。
部屋で日記を読む彼女を案じていたウノも、しばらくして部屋に戻ろうとしていた。
その時、ソリムは日記を読み終え彼の元へ。
そこで彼に話して聞かせた。
針母がソリムを愛してくれていた事や、ジュワルをとても愛していた事を。
それらの出来事をソリムは…と人ごとのように語るアラン。
だから彼は思い出した。
「私は私。ソリムはソリム」とアランは分けて考えていた事を。
その時ウノはその言葉を一蹴したのだったが、今は心から思うのだ。
それが真実であったらいいのにと。
彼はアランが好きだから。
だからジュワルへの想いはソリムのもの、アランのものではないといいのにと。
そうして彼女にそれを伝え、彼女へと近づく彼に「今夜は月が明るいわ。もうすぐ満月ね」とごまかし部屋に逃げてしまう。
そしてアランはドキドキする胸を押さえていた。
「何を言うつもりなの?」と。
ドキドキはジュワルへのソリムの想いを感じたからではなく、ウノの真剣な眼差しから彼の想いを感じ取ったから。
おそらく彼女にも彼への想いがあるのだろう。
それでもダメなのだ。
二人には時間がない。
生き返ってから三度目の満月の日に、彼女は人間の世界にいられなくなってしまう。
分かっているから、彼も辛い。
溢れる想いのやり場がなくて。
どんなに望んでも、彼女を手に入れられないのだから。
若旦那の前から消えろ
翌朝、トルセはウノに頼まれ巫女の元へ。
巫女の部屋に入ると、部屋中に本が散らばっている事に驚いてしまう。
どうしたのか?と尋ねれば、「使道から護符を調べるように言われたけれど、私の本に載ってなくて。8代前のおばあさんの本を探していた」と。
骨の墓の護符の事はトルセも知っている。
だから「骨の墓のものか?」と尋ねると、巫女がトルセも知らない情報を教えてくれたのだ。
ウノには幽霊が見える事。
幽霊を防ぐ護符を破る方法が分かったら、幽霊を働かせる予定である事。
アランが幽霊だった事を。
最後のアランの話はするつもりなど無かったのだ。
けれど会話の流れからつい口を滑らせてしまった巫女。
慌てて取り繕うものの、もうトルセの興味はアランの元へ。
だから役所へと駆け出した。
前からアランの存在を怪しんでいたトルセ。
若旦那が大好きで、取られたと思っている節もあるのだろう。
それで九尾狐(クミホ)じゃないかと怪しんでいた。
そんなアランが幽霊だと知り、トルセは若旦那の元へ向かったのだ。
そうして彼の部屋へと勝手に入り込むと、アランは幽霊なんだろ?と問いただす。
突然の問いに誤魔化す事を忘れ、真顔になってしまったウノ。
その様子から「やっぱりそうなんだな?」と言ったトルセは、アランをウノから引き離そうと部屋の外へ。
するとそこにアランが立っていて、「幽霊なんだろう?」とトルセに詰め寄られてしまう。
慌ててウノが止めるものの、トルセは若旦那を惑わせるな、若旦那の前から消えろ!と訴える。
そんなトルセに「やめろ!」と止めに入ったウノはアランを庇う。
その事に怒ったトルセは、「バカ若旦那!」と捨て台詞を残し去っていった。
気まずい雰囲気の中、アランは自室へと逃げ帰る。
そんな彼女を慌てて追いかけたウノだが、部屋には施錠されてしまい、中に入れて貰えなかった。
「私は大丈夫だから、今は一人にして」と扉を開けない彼女。
彼女に拒絶され、部屋へと戻るウノ。
二人は思い出していた。
出会いの日から今日までに二人の間で起きた様々な出来事を。
眠れぬ夜の告白
ウノとアランが二人のこれまでの時間に思いを馳せ夜を迎えた頃、ジュワルは一人考えていた。
ホンリョンがアランの体を使う話を。
「あの娘は手に入らぬ」
「体はあの娘だが、中身は私になるのだ」
「想いを断ち切れ」
そんなホンリョンの言葉を思い出し、彼は決意した。
アランへの想いを断ち切るのだと。
そうしなければ彼は彼として生きられないから。
だからその決意をホンリョンに告げ、アランの元へ。
眠りについたアランの部屋へは容易く侵入出来た。
そうして「想いを断ち切るのだ」と自らに言い聞かせる。
「何度死んでもどうせ生き返る。躊躇うな」そう言い聞かせ、懐刀を取り出し彼女の胸へ。
その頃、眠れぬ夜を過ごしていたウノは、アランの身に危険が迫るような気がした。
そうして部屋を飛び出したのだ。
アランの胸へと懐刀を突き刺そうとしたジュワル。
けれどそれは叶わなかった。
羅卒の格好で出会ったあの日のアランの笑顔がチラついたから。
そうしてそっと頬を撫で、彼女を殺める事ができぬまま邸へと戻った。
戻ったそこで涙ながらに「私はどうしてしまったのでしょう?」と呆れ顔のホンリョンに尋ねるジュワル。
本当に自分がどうしたのか理解出来ないから。
「それは人間の愚かな感情。何の役にも立たぬ愛と言うものだ」と言ったホンリョンは、ジュワルに呆れたように扉を閉めてしまった。
そう、愛してしまったのだ。
あの日手にかけた婚約者が彼女なのだとも気づかずに。
一方ウノはアランの部屋に。
アランもジュワルが去ると同時になにかを感じ取ったのか目覚めてしまった。
そうして部屋に飛び込んできたウノを見つけた。
「なにか変わった事はなかったか?」と慌てた様子で尋ねるも、アランもなぜ目覚めたのか分からないようだった。
彼女の無事を確認し、部屋を後にしたウノは眠れぬままそらを見上げ庭を歩き回る。
すると目が覚めてしまったアランもまた、庭に佇んでいた。
今宵は満月。
彼女との別れも近い。
だからだろうか?
彼はどうしても伝えたくなってしまったのだ。
自分の想いを。
けれど彼に好きだと言われたくないアランは、彼から逃げようと背を向けた。
それでも彼は「好きなんだ、アラン」と。
そうして彼女の前に回り込み、「お前は正直な人間だといった。したいようにするのだと。だからお前はどう思っているのか聞かせてくれ」と頼むウノ。
本当は好きなのだ。
けれど言えない彼女は「私は…使道と同じ気持ちじゃない」といい、再び彼の前を去ろうとする。
そんな彼女の腕を掴み「もう一度だけ聞く。どう思っているんだ?」と、真剣な眼差しで彼女に尋ねた。
そうして彼女は………。