ドラマ「パーフェクトワールド」第3話ネタバレ

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松坂桃李さん×山本美月さんのドラマ「パーフェクトワールド」の第3話「あきらめた恋再び…二人をはばむ障壁」のネタバレ(あらすじ)をまとめました。

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第3話ネタバレ(あらすじ)

初デート

彼の勤める建築事務と彼女の勤めるデザイン事務所は、よく共に仕事をしていた。
どちらもアットホームな雰囲気の職場で、二人の様子から両社長は付き合い始めた事に気づき、「暖かく見守りましょう」と言ってくれる程。
そんな暖かな環境に育まれる二人の恋だが、当の二人は付き合った事を話すべきか?と悩んでいた。
けど俺たちデートらしいデートもしてないしな…」と打ち明けるにもまだな…と言う雰囲気の彼だったが、自分のその一言をキッカケに、彼女と初デートに行く事に。


行き先は彼の希望で江ノ島。
昔まだ父が元気だった頃に、家族で来た思い出の場所なんだとか。
その当時は展望台からの景色を楽しんだのだが、そこは車椅子では行かれない為、今回は諦める事になった。


水族館も楽しんだし、つぐみの作ったお弁当にも舌鼓を打ったし、樹からは彼女へ付き合い始めた記念にと桜を模したペンダンのプレゼントもあった。
大満足だった。
とても楽しかった。
それはきっと二人ともそうだったはずだ。


それでも彼は思ってしまう。
彼女にあの景色を見せたかったと。
だから夢を見てしまった。
夢の中の自分は歩いていて、石段をつぐみと登り、展望台からの景色を楽しんでいるという夢を。


まだ事故に遭ったばかりの頃は、よく歩ける夢を見た。
けれど最近はそんな夢を見る事もなくなっていたのに。
諦めていた恋へと一歩踏み出したから、欲が出てしまったのだろうか?


レンタル彼女

つぐみの妹のしおりには、姉には内緒のアルバイトがあった。
それはレンタル彼女だ。
依頼を受けて一定の時間、彼女としてデートするアルバイト。
今日の相手はなんと樹の会社の晴人だった。


当然しおりは彼の事を知らないし、彼もまたしおりが自分の知るつぐみの妹だなんて思いもしない。
そんな中始まった二人のデートだったが、明るく人懐っこい晴人との時間は楽しいものだった。


出会った瞬間もビジュアルも悪くない彼だったから「どうしてレンタル彼女なんて頼んだの?相手なんていくらでもいるでしょ?」と驚いていた程だった。
けれど彼女は何も事情を知らないから言ってしまったのだ。
意外と見えないところに欠陥があったりして…」と。
義足を秘密にしている晴人にとって、それはなかなか痛い言葉だったろう。


そうして楽しい時間を過ごし、最後のカラオケは本当に盛り上がった。
晴人もしおりを気に入ったようで、「また会える?」なんて、まるで普通の恋人のようなやり取りをしていた直後の事。
そろそろレンタル時間の終了も近かったので、お会計をしようという話になった。
晴人はカラオケの伝票を持って立ち上がったのだが、お酒も入っていたため、バランスを崩してしまう。
幸いソファーにもたれる形で怪我をする事もなかったのだが、その際に見えてしまったのだ。
わずかに持ち上がったズボンの裾から、彼の義足が。


その義足を凝視してしおりはフリーズしてしまう。
いつも姉の彼の事に関しても否定的な態度のしおりは、あからさまに嫌そうな顔をしていた。


そんな彼女に「あからさまに引くね」と冗談のような調子で口にした晴人だったが、その心中は悲しみに溢れていただろう。
あっ、やっぱり障害者とは付き合えない感じ?」とまたおちゃらけて問う晴人に「無理」と一言だけ返した彼女は、そのままバイト先の事務所からの電話を受け、「延長はありません」と客である彼に確認する事なく電話を切って逃げ出したのだ。


里帰り

間も無く迎えるゴールデンウイーク。
鮎川くんはゴールデンウイークはどうするの?」と尋ねられた樹は、前半は仕事で後半はゆっくり休むかな?と言う。
じゃあ、私もそうしようかな」と彼と少しでも一緒に居たくて、実家に帰らずに東京で過ごそうとするつぐみ。


けれど彼女の両親は里帰りを楽しみにしているだろう…と思った樹は「川奈は実家に帰らないの?」と尋ね、帰ろうかと思ったけど…と言う彼女に、「一緒に帰る?」と提案してくれたのだ。
しかも彼が渋滞の覚悟は必要だけど…と車を出してくれる事に。


30歳になったら実家に戻ると約束させられている事もあり、積極的に帰りたかったわけではないだろう。
けれど現金なもので、できたての恋人と車での里帰りとなると「途中休憩しながら、のんびり行こうね」とワクワクしてしまうのだった。


所がいざ松本へ出発だ…と言う日、妹のしおりも便乗する事になってしまったのだ。
一緒に暮らしている姉妹。
けれど樹との事に対して批判的な態度を見せる妹と一緒なのは、彼女としても複雑な気分だったのかもしれない。


そうして無事松本の彼女の実家へ到着すると、たまたま買い物に出ていた彼女の父と遭遇してしまった。
せっかくの里帰りだから、挨拶をする事も考えた二人だったが、彼が車椅子という事もあり、まだ付き合い始めたばかりだし、挨拶は次回にと話をしていた。
けれど娘が帰る事が嬉しくて、駅前の店まで刺身を買いに行っていた父と会ってしまった為、慌てて自己紹介をして帰った彼。
まだ恋人なのだとは告げずに。


その後母との会話の際に樹の事が話題に上ると、「挨拶するのに車から降りないなんて、礼儀がなってない」と、彼の事情を知らない父は憤慨する。
けれど彼は礼儀正しい誠実な人。
親に誤解されたままなのは悲しすぎる。
だからつぐみは「簡単じゃないの。彼は車椅子だから」と説明した。
すると「まさか付き合ってる訳じゃないだろうな?」と、彼に対して不満気な父の態度に、言わないはずだったのに言ってしまったのだ、「真剣に付き合っている」と。


父は市役所の福祉課に勤めていて、お年寄りや体の不自由な人の為にと働いている人。
だから理解してもらえると期待していた。
けれど結果は違ってしまった。
その事がつぐみは辛かったのだ。


父も理解がない訳ではないのだろう。
ただやはり親だから案じてしまう。
娘が車椅子の恋人と結婚する事になって、やっていけるのだろうか?と。
それに父親にとって、大事な娘の恋人など、歓迎出来る存在ではないのだろう。


プチ同窓会

つぐみ同様松本に戻って来ていた洋貴は、コンビニで美姫と再会。
改めて松本で同級生で会おうと盛り上がった。


そうして呼ばれたのが、樹とつぐみだ。
公園で4人で集まり、プチ同窓会。


そこでつぐみの父親の話になり、「お父さん怒ってなかったか?車から降りずに挨拶しちゃったからな。帰り迎えに行く時は、ちゃんとご挨拶するよ」という樹に、「今回はいいよ」と頑なつぐみ。
そんなつぐみの様子に、美姫は気づいたのだ。
かつての自分と同じ状況なのではないか?と。


だからトイレに行くと席を外したつぐみを追うように、美姫もトイレへ向かった。
そうして二人で話をした事で、彼女は美姫が彼と別れた本当の理由を知る事になった。


美姫が樹を捨てた…と言う事になっていたが、実際は少し違っていた。
美姫のわがままではなかったのだ。
車椅子でも変わらず美姫は彼を愛していた。
だからそばに居たいと思ったのに、家族は違ってしまった。


事故に遭う前は美姫が引くほど樹を気に入っていた両親が、彼の事故の直後から手のひらを返したような態度になってしまったのだ。
そうして美姫に別れるように言い出した両親。
娘の将来を考える親心なのかも知れない。
けれどそんな両親の態度に、説得を諦めたのは美姫自身だ。
だから美姫は決して彼に言わないと決めた。


そんな経験があるから、察してしまったのだ。
きっとつぐみの父親も、彼の車椅子の事をよく思わないのだろう…と。
そうして彼女に言った。
私は親を説得するのを諦めちゃったから。だから諦めないで」と。


そんな二人が樹と洋貴の元へ戻ると、樹は車椅子ごと倒れて、そこに洋貴が手を貸している所だった。
大丈夫?どこも痛くない?私が目を離したから、ごめんね」と焦るつぐみを洋貴は複雑な思いで見つめていた。


ヘルパーVS彼女

里帰り中、愛犬のチャコは長沢が預かってくれていた。
松本から帰った二人を待っていてくれたのは、その愛犬のチャコだけでなく、ヘルパーの長沢だった。
おかえりなさい」と我が家のように彼を迎える長沢に、彼女としては複雑な気分だ。


二人がチャコに挨拶をしていると「コーヒー淹れるわね」と、気を利かせた長沢が言うのだが、つぐみにはそれが我慢ならなかった。
この家の事はなんでも知っているみたいな態度が、彼女としては腹立たしいのだろう。


そうして長沢に変わり「私がやります」と彼女がコーヒーを淹れ始めた所で、樹に仕事の電話が入り、大事な話をする為に二人を残して寝室へ行ってしまった。
二人きりの気まずい雰囲気の中、最初に沈黙を破ったのは長沢だった。
樹くんと付き合う事になったんですってね?」と。
長沢は看護師時代から樹に惹かれていたのだろう。
一番辛い時期を支え、彼からの信頼を得ていたからか、まるで彼を取られてしまった気分だったのかも知れない。


もう恋人は作らないって言ってたから驚いたの…と、なんでも知っているような態度の長沢。
障害のある人と付き合う覚悟はあるの?」と彼女に尋ねる。
私なりにちゃんと覚悟をしているつもりです」と言うつぐみだったが、美姫と別れ自暴自棄になっている樹を見ていた長沢は納得出来ない様子だった。
だからつい余計な事を言って、嫁いびりの姑のようになってしまうのだった。


つぐみの為なら

つぐみが長沢に対し、嫉妬のような感情を抱いていた頃、樹も彼女と付き合い始めた幸せな気持ちだけでは過ごせない出来事が起こった。


仕事をしていた樹のノートパソコンがフリーズし、困っているのを見たつぐみが、洋貴に電話したのだ。
困っているのから助けてほしい…と。
洋貴は高校の時にパソコンを自作した程、パソコンに詳しいのだ。
そうして調子の良くない樹のノートパソコンを早速見てくれる事に。


コーヒーを切らしたから…と、洋貴に修理を任せ買い物に出たつぐみ。
部屋には樹と洋貴の二人きり。
そこで樹が「悪いな、是枝。助かるよ」と声を掛けると「つぐみが困ってたら、俺はいつでも駆けつけるよ。つぐみが泣いてたら、俺はどこへでも駆けつけるよ。今までもずっとそうして来たから」と、戦線布告でもするような態度の洋貴。
洋貴は洋貴で、密かにつぐみに想いを寄せていたのに、それを告げられないまま樹に奪われたようで悔しかったのかも知れない。


どこへでも駆けつける…と言う洋貴の言葉。
比喩だったのかも知れないが、樹には辛い言葉だったのかも知れない。
自分では洋貴のようにいつでもすぐ駆けつけてやる事は出来ないから。
どんに助けたいと思っていても、それは容易い事ではないのだから。


互いに互いを想いあっているのに。
二人の気持ちは、どこにでもいる恋人同士と変わらないのに。
彼が車椅子と言うだけで、二人の行く手を障壁が阻む。
簡単に幸せにはしてくれない。


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