山崎理恵「物語セラピー いつも人の顔色をうかがって辛いあなたへ ねこたちのいる家」

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著者:山崎理恵
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 1462 KB
紙の本の長さ: 289 ページ
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語

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出会い

物語セラピーだとか、人の顔色をうかがっている自覚があるとか。
全くそういう事ではなく、単に「ねこ」という部分に引かれた本。


ねこが好きなので、将来的にねこと犬に囲まれて暮らしたいと言う夢があるので、なんとなく、動物いっぱいの楽しいお家の話しなのかな?と。


主人公の気持ちに共感し、じんわりと暖かくなるあの感覚。
PrimeReadingで読ませて頂いたものの、繰り返し読みたいので後ほど購入予定となりました。


感想

自分では特に「人の顔色をうかがっている」という自覚はありませんでした。
ただ、少し自己主張が苦手なのかな?とは思っていました。


この作品を読んで、私も人の顔色をうかがっているんだな…と理解する事が出来ました。


喘息がひどく、小学校も中学校も半分くらいしか学校に通えない。
普通に学校に通えていた両親には、信じられない事だったんだと思います。
だから「産まなきゃ良かった」と母が言った一言も仕方ないのかも知れない…と思いつつもモヤモヤする気持ち。
発作が起きる度に両親に怒られ、自分が悪いんだ、私なんて居なくなればいいのに、なんで生まれて来てしまったんだろ…と思っていたあの頃の気持ち。


ずっと気にしないように蓋をしていたそれを思い出し、そんな記憶が癒やされて行くように感じました。


最近の両親との関係は良好で、親も人間だし、大変だったんだろう…と思う事も理解する事も出来る。
でも、理解するのとは別な部分で、傷は癒えないまま大人になっていたんだと思いました。


そんな感覚もこの本が教えてくれました。


温かいお話でした。
主人公も同じように、自分が要らない存在だと思っている中学生。
そんな彼女の出会と成長を見守るうちに、自分の中に温かいものが流れ込んてくるようでした。


何度も何度も温かい涙が流れ、それがとても心地よく感じました。


何度も繰り返し読む事で、傷は癒やされて行くそうです。
私も繰り返し読んで、何度も温かい涙を流したいと思います。
そしていつか完全に、あの日のあの傷を癒せる日を迎えたいと思います。


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