ドラマ「アラン使道伝」第10話ネタバレ

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イ・ジュンギさん主演ドラマ「アラン使道伝」第10話「満月2つ」のネタバレ(あらすじ)をまとめました。


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卑しい身のくせに

ウノが追えないままジュワルと出かけたアランは、服を作るために採寸をしていた。
寸法が分からぬ故、助けが必要だったのだ…と言うジュワルは、彼女に服を贈りたいようだった。


そうして仕立て屋に採寸されていると、あの日の事が思い出される。
それはジュワルが許嫁だと知り、こんなみすぼらしい格好では会えないと、見えもしないのにワガママを言って、ウノに服を仕立ててもらった日の事だ。
採寸してくれた彼の様子が、何度も脳裏に浮かんだ。
今側にいるのはウノではなくジュワルだというのに。


そうして採寸後街を歩く二人。
美味しい匂いに誘われ、物欲しそうに食べ物を見つめるアランに、「食べていくか?」と尋ねるジュワル。
すると余程空腹だったのだろう。
屋台の食べ物を次々と口に入れ、手にも持ちきれない程の食べ物を持つ彼女。
ジュワルは、そんな様子をひどく満足そうに見つめていた。


一方その頃のウノは、一度は幼子を突き放したものの、根は優しい彼なので捨て置けず、結局トルセに馬を引かせチェ大監の家へと向かっていた。
しっかりと官服に身を包み。
そうして門を開けさせ大監に直談判。
捕らえた男を解放してほしいと。


彼が庶子だと知った大監は、馬鹿にしたような態度で返すが、ウノは全くひるまなかった。
子供の訴えで父親を探すうちに、ここに囚われているとの情報があった故訪ねてきた」と言うウノに、「罪人だから捕らえている」と言う大監。
まだ吐かないから返せないと言うのだ。


それなら一層おかしな話だ。罪人を調べ裁くのは役所の仕事。何故大監がそれを邪魔するのです?」と返すウノに、焦りからどもり始める大監。
結局全く相手の態度に動じなかった使道が勝利し、ボロボロになった子供の父親を保護。
そうして大監の邸を去る間際、男を殴っていた従者が「卑しい身のくせに」と呟いた。


ずっとその言葉が怖かった。
ずっとその言葉に苦しんできた。
だから父親の元にいるのが嫌で、よく泣いていた幼いあの日。
それは大人になった今でも、怖い言葉だった筈だ。
悔しい言葉だった筈だ。
けれどあの時アランが言い返してくれたから。
庶出の彼を認めてくれたから。
だから怯む事なく立ち向かえたのだ。


そうして彼は堂々とした態度で従者を殴り飛ばすと、二度とそんな態度が取れないように脅しをかけた。
父の名を使い。


そう、庶出だからと恥じる事など何もない。
第一密陽の使道には身分の上下、前科の有無を問わない…と、王命も下っていたのだ。
彼が使道になるのは、なんら問題がない上に、それを否定するチェ大監こそが王命に逆らっている事になるのだ。
その事をチェ大監に告げた彼は、堂々とした態度を崩す事なく、大監の邸を後にした。

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奴婢の子の従者

チェ大監は村の税を代納していた。
そして村人からは高利貸し程の利子を取り、日照り続きで収穫も少ないため、村人たちは貧困に喘いでいた。
それを使道に相談しようと、役所の前でまごついていて、そんな様子をチェ大監の従者に見つかりあの父親は捕らえられてしまったようだ。


そんな事情を知り、ウノは思い出していた。
使道の真似事も楽じゃないだろう」とチェ大監に嘲笑われた事を。
だから意趣返しも兼ねて、村人を助ける為にある事を考えたのだ。


それが役所の倉を開けて、村人たちに穀物を配ると言う事だった。
捕えられていた男を案じ、チェ大監の家まで来ていた数名の村人に、役所で穀物を配るとの噂を流させた。
苦しい生活を強いられている村人たちは、そんな噂を聞きつけ、次々と役所へとやってくる。
そうして役所にありながらも、大監が自分のもののように使っていた倉の中身を空っぽにしてやったのだ。


その頃役所の三人は、ウノが奴婢の子だと知り、今まで怯えて媚びへつらってしまった事を悔しく思い、三人で朝まで飲んでいた。
まだほろ酔い気分で役所へと向かう三人は、おかしな光景を目にしたのだ。
村人たちが穀物の入っているような袋を担いで往来している。
それも一人二人ではない。
皆が袋を抱えたり担いだりして歩いている。
不思議に思い、彼らの出てくる先を見てみると、そこは役所だった。


嫌な予感に走り出した三人だったが、彼らが駆けつけた時には、倉は空っぽになってしまっていたのだ。
チェ大監様の倉がぁぁぁ!
大きな声で三人で嘆いてはみるものの、もう配られてしまったものは返っては来ない。


そうして怒りの矛先をトルセに向けた役人たち。
一人がトルセに食ってかかる。
チェ大監様の倉になんと言う事を」と。
けれどトルセは「使道の命令だ」とサラッと返すと、「なにが使道だ。奴婢の子のくせに」と言うのだ。
そしてその言葉を丁度役所に入ろうとして来たウノが、側で聞いてしまったのだ。


チェ大監の言う通りだ。
おまえの出自を知った役人のものたちが今後どう出るかは、わしには分からんがな」と嘲笑いながら言った言葉。
それはこう言う事だったのだろう。


しかしトルセは違っていた。
奴婢の子」と言う言葉に憤慨していた。
そうして三人を叩きのめした。
俺が一番嫌いな言葉を知っているか?それは奴婢の子の従者と言われることだ!」と。
更には「若旦那様を侮辱するのは構わない。好きなだけ悪く言えばいい。でも、俺を侮辱するのは許さない!」と、やや間違った方向に怒り出した。


昔からそうだった。
ウノが奴婢の子と言われるたびに、彼は暴れ「奴婢の子の従者のくせに」と両班たちに暴力を振るわれた。
これは罰だ…と。
その度に彼は「若旦那様の為に暴れたんじゃない!自分のためだ。文句があるならキム大監(ウノの父)に言え」と言い、まだ幼いウノを抱きかかえて邸へと走って行ったあの頃。
いつもトルセはそうやって、自分のためと言いながらもウノを守ってくれていたのだ。


アランに残された時間

ウノは一人馬を走らせていた。
役所の三人に「奴婢の子」と蔑まれた事で、先日のチェ大監の言葉を思い出してしまったから。
そうして馬を走らせてながら、悔しい出来事が次々と蘇る。
役所の三人の言葉、チェ大監の言葉。
更には幼い日の自分を見てはくれない母の事も。
自分の一族を逆賊にし、奴婢へと落とした者への恨みに取り憑かれた母の姿を。


その頃アランはひたすら食べていた。
ジュワルと街を歩きながら、食べ物の屋台を見つけては食べていた。
時折彼女にしか見えない幽霊が、お腹を空かせて寄ってくれば、彼らにも食べ物を与えていた。
自分もあの頃ひもじい思いをしていたから。
ずっと食べてばかりだな」嫌味ではなく、そんな彼女を好ましいと思うかのような表現で呟くジュワルに、「癖になってしまったの。食べられる時に食べられるだけで食べておかないとって。あの頃は本当にひもじかったから」と。
言った後に慌てて、武者修行に出た父に捨てられていた幼い頃にひもじかった…と訂正したアラン。
そんなアランはジュワルに尋ねたかった。
許嫁のイ・ソリムにも、優しくしてくれたの?
どうして許嫁でもない女に優しくするの?
と。


そうして二人が夜の道を歩いていると、ウノが馬に乗り現れた。
実はアランはジュワルと食べ歩きながら、時折ウノを案じていたのだ。
昨日から何も食べていなかった事を。
役所へと送るところでした」と言うジュワルを一瞥したウノは、アランへと手を差し出した。
そうして彼女を乗せて走り出した。


人気のない草原で二人、彼女は今日の出来事を話していた。
聞きたい事は聞けたのか?」と尋ねたウノに「イ・ソリムにも服を贈ったの?とか、イ・ソリムにも優しかったの?とか、どうして許嫁でもない女に服を贈るの?とか聞きたかったのに、口を開いたら責めてしまいそうで聞けなかった」と言う彼女。
次に会ったら…と言う彼女に、またジュワルと会う事を心配するウノ。
そんな彼の様子にアランは思い出したのだ。
服の採寸の際に「心配や同情も、男の恋心の一つ」と教えられた事を。


だから彼に「使道は私が好きなの?」と尋ね「私には後満月2つだけだから、好きになったらダメよ」と言うアラン。
そう、彼女の残り時間は満月2つ分。
2つ目の満月が昇るまでに、死の真相を明かさなければならない。
出来なければ地獄、出来れば天上へと帰る彼女は、どう転んでもこの世に留まる事は出来ないのだと言う。


知らなかった。
そんな条件だったなんて。
真実を明かす為に戻ったとは聞いていたが、まさか明かした後、居なくなるなんて思ってもみなかったのだ。


トルセの恋と天上の事情

ウノとアランが険悪な雰囲気で帰ってきた頃、トルセは巫女と役所に居た。
ウノがチェ大監の倉を開けて穀物を配った時、噂を聞きつけて巫女もやってきたのだが、出遅れてもらい損ねてしまった。
そんな巫女を見かねたトルセが、「使道が戻ったら、倉を開けてもらおう」と提案し、二人でウノを待っていた。


二人は道端で巫女が占いをしている時に、トルセをカモにインチキ占いをした事をキッカケに出会った。
その後、インチキ占いの事で苛立っていたトルセが、巫女を見かける度に怒りをぶつけていたのだが、ある時から二人は互いを気にするようになったのだ。
一番二人の距離を近づけたのは、巫女がキムチの汁を唇につけてぼんやりとトルセを見つめ、そんな巫女の唇の汁をトルセが自らの指で思わず拭ってしまった事だった。


その事件をキッカケに、二人の関係は互いに慕い合うものへと変化した。


一方天上では、閻魔と上帝が言い争う…いや、閻魔が上帝への不満をぶつけていた。
それは上帝がムヨンに真実を話さない事が原因だった。
地上のウノたちの元で起きている事件、あの骨の墓の事件の犯人を閻魔も上帝も知っていた。
犯人はムリョンと言う名のムヨンの妹で、元天女。
現在はホンリョンと名乗り、人の体を入れ物にしている。
だから天上では彼女に手を出すことはできない。
地獄行きの魂を盗み、勝手に悪霊を作り出しているとしても。


この世の天上

アランを連れて出かけたウノは、彼女に服を仕立てるために、先日彼女がジュワルと訪れた服屋へ。
俺がお前を天上へ送ってやると言うのだ。
だから若旦那を惑わせるな…と。


そうして彼は彼女を伴い山の奥へと歩いていく。
どこに行くとも告げずに。
そんな彼に「どこへ行くの?」と尋ねても、何も教えてくれず、なにかを探しているようだった。


彼が探していたのは、山の奥にある草原。
そこには沢山の花が咲いていた。
天上へ帰ると言う彼女に、この世の天上を見せてやると、ここへ連れてきたのだ。


天上は大体こんな感じだろ?」と言う彼に「クソジジイ達が居ないわ」と言う彼女。
だから彼は「前に花が好きだから花に生まれ変わりたいと言っていたろう?チョウか?まぁ、よく見ておけ。そしてこれに生まれ変わりたいとクソジジイに言ってやれ」と言うのだ。
そんなつもりで連れてきてくれた事も、彼女が以前花に生まれ変わりたいとか、チョウに生まれ変わりたいと言った話を覚えていた事に驚いた彼女だった。


そうして二人花畑の中に腰を下ろし話をする。
彼女は気に入った花を耳に挿していた。
その様子に彼は昔を思い出し、自分の街にそんな風にしている娘がいた…と昔話をしてくれた。
の子の言うことは良く聞いてやったと言う彼は、その子を気に入っていたのかもしれない。
けれどある日姿を見せなくなったのだ。
そうしてしばらくして、怨霊になって彼の前に現れたのだと言う。


そんな彼の昔話に、「使道はいつから霊が見えるの?」と尋ねると「小さい頃、病気で死にかけて、それ以来霊が見えるようになった」と教えてくれた。
けれど最初は見える霊が怖くて、霊のいいなりになっていた彼は、「幽霊に憑かれた子供」と噂され、「幽霊に憑かれた奴婢の子」と言われるように。
そんな噂には慣れっ子だったが、見兼ねた父が噂を揉み消し、さらには彼を戸籍に載せてくれたそうだ。
権力のある父が守ってくれた…と言う彼の話を聞いて「父親はそう言うものなの?」と尋ねるアラン。
疑問に思ってしまったからだ。
ならばなぜイ・ソリムの父はソリムを守ってくれなかったのだろう」と。


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