三浦健太、中野きゆ美「心があったかくなる犬と飼い主の8つの物語」

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著者:三浦健太
イラスト:中野きゆ美
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 49779 KB
紙の本の長さ: 170 ページ
出版社: アスコム (2016/3/26)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語


作品紹介

「犬との暮らしはしつけ方よりも、心の通わせ方が大事」
そんな素敵なことを教えてくれる作品。


実際に起こったエピソードを、登場人物の名前を変えて紹介。
8つの心温まる物語が漫画で読みやすくなっています。


登場するのは個性的なワンちゃんばかり。
人の常識に当てはめて見てしまうと、困ったワンちゃんのように見えてしまう子たち。
それでも犬にもそれぞれ個性があり、それを飼い主が理解して心を通わせて行くことが大切なのだと教えてくれる物語。


自分の愛犬との向き合い方は大丈夫かな?と考えるキッカケをくれた一冊。
そしてたくさんの温かい涙をくれた素敵な一冊。


感想

実際にあったエピソードを名前を変えて漫画形式で紹介。
犬がくれたステキな思い出をいくつも読む事ができます。
犬の一生は人よりずっと短い。
なので、割とどの話も最終的に○歳で亡くなるまで幸せに暮らした…と言う結びが多い。
そこは犬と暮らすものにとって、大変切ない部分ではある。


犬の一生が人より短い以上、避けて通れない別れ。
私も幼い頃から幾度となく繰り返してこのまで来た。
それでも今共に暮らしている子との別れを思うと切ない気持ちになってしまう。
それでも彼らとの暮らしがもたらしてくれる温かさを知っているから、また犬と暮らしてしまう。
別れが早いと知っていながら。


きっと沢山の飼い主さん達が、同じような気持ちで、また犬との暮らしを求めてしまうのだと思う。
それはなぜなのか?
そう言うものが、この本を読むと形として見えてくる気がする。


まだ犬と暮らした事がない方や、犬といつか暮らしたいと言う方にもおススメしたい。
どんな温かさを彼らがもたらしてくれるのか、言葉を超えた心の繋がりを知る事が出来ると思うから。


既に犬と暮らしている犬好きの方にも、やっぱり犬と暮らすってステキだよね…と言う気持ちで読んでもらえると思う。


印象に残っているエピソードは、定年を迎えてピリピリしていた仕事人間のお父さんが犬を迎え、まるで仕事のように義務のようにお散歩をする。
するとある時から犬がお散歩を嫌がり、出かけても10分で戻って来てしまう。
三浦先生に相談すると、「犬と一緒にお散歩を楽しんでみてください」と。
そこで休日に娘さんが散歩に連れ出して、近隣の知らなかった景色を愛犬と楽しみ、もっともっとと次第に範囲を広げ、気づいたら5時間もお散歩する程に。
けれどお父さんとのお散歩は相変わらずなワンちゃん。
お姉さんとの色々な発見のあるお散歩を楽しんでいる様子がとてもステキだったのと、自分とそのお姉さんが重なった事が印象に残った理由。
私も愛犬のお陰で、ご近所にこんな場所があったのね?と言う発見をいくつもして来ましたし、一人では絶対に歩けない程遠くまで愛犬となら歩いて行けるようになったから。
そんな冒険のようなワクワクも、犬と共に暮らしたから得られたもの。
また散歩がもたらした出会いも。


短い時間かもしれない。
それでも共に過ごせる時間が少しでも濃密なものとなるように、自分の忙しさにばかり気を取られる事なく、彼らの目線で考えることを忘れずに、共に過ごして行きたいと思いました。


オススメ度&満足度

オススメ度:★★★★★
個人的満足度:★★★★★


活字好きで、漫画はなぁ…という方にも読んで頂きたい作品。
とても素敵な物語ばかりで、読み終わった後、愛犬を抱きしめたくなりました。


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