イ・ジュンギさん主演ドラマ「アラン使道伝」第6話「チェ大監家の秘密」のネタバレ(あらすじ)をまとめました。
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間違いなく死んだはずなのに…
捨てられた山を捜索していたウノとトルセは、井戸のような場所に沢山の人間の骨が捨てられているのを見つけた。
「まさか母上も?」と不安にかられながらも、必死に骨の中を掻き分ける。
母に繋がる遺品が無いようにと祈りながら。
そうしてトルセに命じ、役所から人を呼び、骨とすべての遺品を回収する事に。
その穴の骨となった者たちと関係があるのだろうか?
その頃、チェ大監に『夫人』と呼ばれるあの女(ホンリョン)が、ジュワルにあの山にすぐ行くようにと命じた。
なんらかの力を持ち、その骨が発見されると感じ取ったようだ。
けれどジュワルが着いた時には、もう役所からの増員も駆けつけ、井戸の周りを掘り起こす作業に入っていたのだった。
一方ジュワルに刺されたアランは、長い時間眠り、やっと目を覚ました。
起きると思い出してしまう。
刺された時の痛みや恐怖、そして息苦しさを。
自分の身なりを確認すれば、服には刃物が貫通した跡がある。
間違いなく死んだはずだ。
ではなぜ生きているのだろうか?
生き返ったと言うのか?
自問自答を繰り返す。
まだ彼女自身も何も把握出来ていないから。
そうして彼女は自らの腕を傷つけてみた。
痛みはある、出血もする。
けれど出た血を拭うと、既に傷口は塞がっていたのだ。
何という治癒力だろう。
自分のそんな体の異変を確認後、恐る恐る昨夜寝ていた部屋に足を踏み入れると、そこには血のついた布団が。
そうだ、間違いなくここで殺されたんだ。
生き返ったけれど死の恐怖は彼女にしっかりと刻まれ、現場を見るだけでその時の苦しさが蘇った。
真相への第一歩
役所へと運ばれた骨と遺品。
ウノはすべての遺品を確認した。
もしかしたら母上のものも…という不安をかき消したくて。
そして彼の期待通り、遺品の中に母に繋がるものは一つもなかった。
安堵したのは嘘では無い。
けれどならばなぜあの小屋に、母のかんざしがあったのかが分からない。
そんな事を思い悩んでいた時、アランが彼の用意した服を着て現れた。
彼女を見るや否や、彼は彼女を伴い役所を飛び出した。
けれど行き先も告げずに自分をどこかへ連れていこうとする彼に、彼女は従わなかった。
「行き先を教えてくれない限り、一歩も動かない」と。
彼が連れて行きたかったのはあの山の小屋。
だから彼はあそこで母のかんざしを見つけたと彼女に告げた。
けれど彼女は先ほどの死の恐怖を思い出し、行きたくないと拒む。
そんな彼女に彼は言うのだ。
「このかんざしは死んだ時から持っていたと言ったな?これがあの小屋にあったと言う事は、ソリムはあの場所で殺されたと言う事だ」と。
確かにそうかも知れない。
それでも怖いのだ。
ついさっき味わった死の恐怖だけではない。
彼女はソリムが殺される時の恐怖を思い出してしまっていたのだ。
「お前があそこに行けば、母上の事やかんざしの事を思い出すかも知れない」
彼も必死なのだ。
母の遺品がなかったものの、あんなにも沢山の白骨が出たのだから、母が死んでいる可能性も大きくなっていた。
だから一刻も早く突き止めたいと思う心が焦りを生んだ。
無理やりでも彼女を連れて行ってしまうほどに。
それでも彼女は拒んだ。
「自分で知りたいと思った時には行くわ!でも今じゃない。今は無理。使道じゃなく、私が知りたい時に勝手に行くの」と。
そして「また死にそうで怖い」と言う彼女に「死んでもまた生き返る」と言う彼だったから。
だから彼女は訴えたのだ。
「使道は知らないでしょ?死ぬ瞬間の恐怖を」と。
息もできない程の恐ろしさ。
それを何度も味わうなんて無理だと思った。
そうして諦めたウノと別れ、一人になった彼女は、なぜ何も覚えていなかったのに、死ぬ瞬間の恐怖だけを思い出したのか?と考えていた。
「あそこに行けば思い出すかも知れない」と言う彼の言葉を思い出し、また小屋に行ってみようと決意。
これは始まりなのかも知れないと思ったから。
真相を知るには、ソリムの死と向き合う必要がある。
すべての始まりはソリムの死なのだから。
その瞬間の記憶が戻ったと言う事は、真相へ繋がる記憶が戻り始めた証なのかも知れないから。
かんざしの記憶
『夫人』(ホンリョン)に使道を殺すよう命じられたジュワルは、役所に忍び込み、そのままウノをつけていた。
夫人に捧げようとしていた屍が消え、その直後骨の墓を暴かれたから。
ウノが何を見てどこまで知っているのかは分からない。
けれど何かを知られたからには消すしかない…とウノの命を奪うよう命じられたジュワルは、アランを殺した時同様、黒装束に身を包み、あの懐刀を持ちやってきた。
アランが帰らない事を案じたウノは、命を狙われてる事など当然知ることもなく、彼女を探しに役所の外へと出た。
最初こそアランに気を取られていたものの、背後に何かを感じ振り返った。
ジュワルは木に登っていたため、振り返った彼に見つかる事はなかったものの、「使道!」と言う声と共に、あり得ない光景を目にした。
それは生きているアランの姿だった。
走って来る彼女に安堵したウノ。
言い争った事が原因で戻らないのでは?と案じていたから。
だからそれだけで充分だった。
ただ彼女が無事に戻ればそれだけで。
けれど彼女は嬉しそうに報告するのだ。
「思い出した事があるの」と。
そう、彼女はあれから一人あの小屋に行っていたのだ。
そうして恐怖心と戦いながら、ジュワルによって寝かせられたあの簡素な祭壇のような場所にも横たわってみた。
にも関わらずなにも思い出せなかったのだが、起き上がり祭壇を降りた時、フラッシュバックのようにあるシーンの記憶が戻った。
それはある女の髪から、あのかんざしを抜き取ると言うシーンだった。
その事を彼に告げると、どんな女だった?と問われた。
けれどそのシーンだけしか思い出していない彼女には、その女がどんな女なのかなど分からない。
じゃあ、何で抜き取ったんだ?
今度はそう問われるも、本当に断片的にそこだけを思い出した彼女には、その前の出来事など知るよしもない。
ならばその時の気持ちは?
またさらに聞かれたが、それも全く分からないのだ。
そんなやりとりの後、二人が役所へと戻ろうとすると、そこにジュワルが現れた。
アランはその彼が自分の許嫁だとは気づいていないものの、先日武官に変装した際に助けてくれた若旦那だとは認識していた。
だから「あら、あの時の若旦那じゃない」と笑顔で声をかける。
けれどジュワルの方は幽霊にでも遭遇したかのような表情だ。
それも仕方ない。
死んだはずの娘が、目の前に間違いなく存在しているのだから。
チェ大監とジュワルと夫人の関係
ジュワルがウノを殺害するよう夫人(ホンリョン)に命じられた時、彼と入れ違いにチェ大監が夫人の元へ。
元々実の親子ではなく、夫人がジュワルに自分のための狩をさせる見返りに、チェ大監の息子と言う地位を与えた…と言う関係だった。
夫人の猟犬役は元はチェ大監が果たしていたが、夫人自身がジュワルを見つけた事により、次第にその役目はジュワルへと移って行ったのだった。
正体は分からない。
けれど人の望みをたやすく叶える力を備えた人物。
そしてその見返りに、夫人は清らかな魂を持つ娘を要求するのだ。
閏月の満月の時に、その清らかな魂を喰らう事で生きながらえて来た。
夫人が魂を喰らうと、天界にも影響が及んでいた。
死者のリストにないものが、夫人により食われてしまうから。
夫人が喰らうのは魂なので、魂が天上に帰る事がない。
そんなリストに載っていない上に、魂もろとも人が消滅する事件は、かれこれ400年ほど続いているようだった。
つまり夫人は、400年もの間、人間の欲に漬け込みそれを叶え、見返りに魂を捧げさせていたのだろう。
だからジュワルは焦っていた。
養父であるチェ大監から自分に猟犬役が回ってきたように、夫人の願いを叶えられないままでは、今度は自分が見捨てられ新しい猟犬が今の彼の地位を得る事になるかも知れないと。
使道殺害計画
就任初日の夜、幽霊の仕業で亡くなるハズだった。
役人三人衆はそう踏んでいたのに。
初めて生き残った使道はロクな事をしない。
なにをしでかすか予想出来ない上に、すぐチェ大監の怒りを買う行動をする。
今までチェ大監に使えて来た三人にとって、使道は迷惑な存在でしかなかったのだ。
その上彼の父の地位が高い事から、彼に逆らうことも出来ない。
かと言って彼に従えば、今度はチェ大監に目をつけられる。
そんな板挟み状態の三人は、考えた挙句、一人骨の墓へと向かった使道を殺害し、埋めてしまおうと計画したのだ。
一方なにも知らない使道のウノは、一人骨の墓を調べていた。
そこで気になる札を見つけたのだ。
よく探してみると、井戸の周りだけでも4枚程の札が見つかった。
その後、井戸から少し離れ気配を探ってみるも、幽霊の気配は今日も感じられない。
骨の墓には結構な人数の骨が捨てられていた。
つまりあそこで死んだものが大勢いると言うことだ。
にも関わらずひとりの幽霊も居ないのは不思議な事だった。
自ら命を絶った訳でも、寿命で亡くなった訳でもないだろう。
望まないのに命を奪われたものが、皆すんなり成仏したとは考えにくいのだ。
そんな事を考えながら視線を巡らすと、木に結ばれた札を見つけた。
どうやらまだこの辺りには札が張り巡らされているようだった。
そうして彼は駆け出した。
あたりの札を探すために。