ドラマ「清潭洞アリス」

演出:チョ・スウォン
   シン・スンウ

脚本:キム・ジウン
   キム・ジニ


2012年、韓国SBSにて全16話で放送。

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作品紹介

憧れの高級マンションを購入したものの、価値は下がる一方。
けれど月々の支払いは変わらない。
長年頑張ってきたパン屋も、近くに大手が安くて美味しいパン屋をオープンして以来経営が思わしくないく、ついには店を畳む事に。


そんな家庭に育ったセギョンは、いつか自分の店を出す事を夢見てデザインの勉強をしていた。
学校の成績は優秀だが、デザイナーを志す者はみな留学を経験している。
所が、彼女の家庭は裕福ではない為、留学経験はゼロ。


夢を叶えるべく、就職活動に励むも、三年目の今も仕事が見つからない。
理由は簡単。
留学経験がないから。


彼女自身も分かっていた。
それでも諦めきれずしがみついた夢。
そうしてGNでなんとか契約社員として採用された。


大手での採用に心躍らせるセギョンだったが、蓋を開けてみると社長夫人の買い物係だった。
さらにはその社長夫人の買い物の途中、接触事故を起こしてしまう。
相手はなんとGNが今コラボを企画を進めているメーカー、アルテミス・コリアの会長の車。


彼女と事故の件で話をしたのは、会長本人だったが、彼女がブランドの袋を山のように積んでいるのを見て、会長だと知られて付きまとわれては困ると、彼は会長の秘書だと名乗った。


人生に絶望しているセギョンに、突然訪れた最悪の出会い。
けれど彼女の不幸は、ここでは終わらなかった。
学生時代から付き合っていた彼が、アルテミスの粗悪品を勝手に持ち出し売りさばいていたのだ。
そのうちの1つを彼女にプレゼントした事から、彼女は事件を知る事に。


元々おかしいと思ったのだ。
彼は病の母を抱え、その母の薬代や入院費でお金に苦労していた。
さらには妹の学費も彼が工面している為、恋人にアルテミスのような高級ブランドのバッグを贈る余裕などないのだ。


そんな彼は、借金に苦しみ、ついに会社の粗悪品を売りさばくと言う行動に出てしまった。
当然すぐに会社に知られ、起訴されてしまう。
更にそんな最中、彼の母親が亡くなった。


彼のことを案じたセギョンだったが、あまりに自分が惨めだから…と言う理由で彼にフラれてしまった。
そんな彼のために、それでも何かをしたいと思った彼女は、彼の罪に温情を!…とアルテミスの会長に手紙を書いた。
彼をどう思っているのか、彼はどんな人なのか、彼女がそばで見続けて来た彼の苦労、そしてそんな彼を愛していたが、貧乏が二人を引き裂き、別れた今、自分にできるのはこうして会長に手紙を書いて許しを請うことぐらいなのだ…と。
そうしてその手紙には、通帳を添えた。
その通帳には、彼女の二十代と彼との思い出の全てが詰まっていた。


そんな手紙を受け取った会長スンジョは、彼女のひたむきな思いに涙し、彼への起訴を取り下げた。
更に、損失の補填には程遠いでしょうが…と彼女が送ってくれた通帳を彼から返して貰えないかと彼に託した。


託された彼はと言えば、彼女の二十代と彼との思い出の全てが詰まった大切な通帳の預金を全て奪い、自分の借金の返済に充て、海外へと逃亡してしまう。


彼のその行為に、全てが吹っ切れた彼女は、それをキッカケに変わることを決意した。
以前は努力が自分を作ると信じ、努力すればいつか報われると頑張り続けていた。
けれど努力していた彼は借金から逃れられず、ついに別れた恋人の預金に手を出した。
頑張っていた両親は、店を畳み家も売り、彼女の友人の家に間借りして暮らさなければならなくなった。
彼女だって、成績も優秀で努力も怠らなかったのに、就職は決まらないし、やっと掴んだ仕事も契約社員で雑用係。
努力なんて無駄なのだ…と思い知った。


だから彼女は、GNの社長夫人である高校時代の同級生ユンジュに教えを請うた。
どうやってあの地位を手に入れたのか、その方法を教えてほしいと。
そうして庶民である彼女は、セレブたちの集う清潭洞へと迷い込む事に。


キャスト

 チャ・スンジョ/ジャン・ティエリ・シャー(パク・シフ)
 ハン・セギョン(ムン・グニョン)
 タミー・ホン(キム・ジソク)
 ソ・ユンジュ(ソ・イヒョン)


吹き替え

 チャ・スンジョ/ジャン・ティエリ・シャー(櫻井孝宏)
 ハン・セギョン(うえだ星子)
 タミー・ホン(保村真)
 ソ・ユンジュ(園崎未恵)


感想

努力は必ず報われる。
そう信じて頑張ったのに、一向にその努力が報われない時、人はどうすればいいのだろう。
諦めてしまうのか?
それとも、努力が足りないのだと、頑張り続けるのか?


どこまで頑張れば報われるのか、終わりの見えない道のりに、挫折してしまう事だってあるだろう。


これは、努力し続ける事に疲れ、変わろうと決意し、変わった事ですぐそばにあった幸せを遠ざけ、回り道をしてしまう女性の物語。
けれどきっと意味があった。
回り道したからこそ、本音をぶつけ合える関係になれたのだろうから。
だからこそ、幸せになれたのだろうから。


真面目で努力家の主人公が、最終的には玉の輿にのり清潭洞の一員となるお話でした。
努力する事は美化されがちで、努力している人は途中辛い目にあいながらも報われる…と言う展開とばかり縁があつたからか、斬新な展開だなと驚きました。
そしてその斬新さが面白くもありました。


努力を諦め、別な方法で成功を得ようとする主人公。
正統派の頑張る一途な女性だったはずなのに、玉の輿に乗る為に知恵を巡らせるように。
そう言う方向に転換していく主人公って、初めてでした。
だから最初はびっくりしましたが、だからこそハラハラドキドキがあり、一気に見てしまいました。


彼女の恋人で、いい人だけが取り柄と言うようなインチャンさんも、最終的にはとてもひどいことをして消えてしまうのですが、人間ってきっとそう言う要素があるものなんだろうなと納得。
変に美化しないで、そんな人の心の危うさも描いているところも面白かったです。


何より面白かったのが、スンジョさん!
セレブで素敵なCEOなのに、面白いくらい人間が小さいのです。
復讐というよりは、仕返しみたいな事に命をかけ、録音したり、録画したりして、それを後で何度も楽しむような悪趣味な所も、大変可愛かったです。
ちょっとした事で浮かれて、踊りまくったり、セギョンさん、セギョンさんと、子犬のように追い回したり。
私の中のCEOのイメージからは遠くかけ離れた様子に、何度も癒されました。


どんなに主人公が辛い局面になっても、スンジョさんのあのキャラが癒しだったので、後半二人がこじれてからは、本当に悲しかったです。
あの可愛いスンジョさんに会えないの?と。


色々とあって、本当に色々とありすぎて、苛立つ事もたくさんありましたが、それを乗り越えてからの二人はとても素敵な関係だったように思います。


そして意外なポジションの人が協力者となる展開も、なかなか斬新だなって思いました。
そんな二人が、いいキャラで、とても印象に残った所も、この作品の素敵な所だと思います。


そしてパク・シフに櫻井さんの声がすごーく合っていて素敵でした。
他の作品では別な方が声を担当されてるようですが、櫻井さんが専属でもいいんじゃ…と思えるくらい、最高に似合ってました。
そこも含めて楽しかったです!


オススメ度&満足度

オススメ度:★★★★☆
個人的満足度:★★★★☆


時々セギョンさんが好みの子じゃないな…と思うこともあったので、満足度一つマイナスですが、トータルとしては大変おもしろい作品だと思います!
桜井さんの素敵ボイスで、お茶目なパク・シフを楽しめて最高でした。


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