パク・ソジュン主演のNシリーズドラマ「梨泰院クラス」の感想をまとめました。
感想
パク・ソジュンさん主演の「梨泰院クラス」の感想をつらつらと語らせて頂きます。
男性にもウケる魅力
Netflixで「全裸監督」に夢中になっていた私の弟。
韓国ドラマが面白いよ…といくら言っても見てくれませんでした。
それでも「Netflixでなにかおもしろいのない?」と尋ねられたので、「梨泰院クラスが面白いよ!」としつこく宣伝してみたのです。
すると、夏休み取ってないから有給をとって2日で全話制覇したら、最高に面白かった!
全裸監督を超えたかも?と大喜び。
その後何周もする程、作品を堪能してくれたのです。
この作品の不思議な所は、男性にもウケていると言う所ではないでしょうか?
過酷な境遇に追い込まれたセロイが、アメリカンドリームのように、大手企業の代表にまで上り詰める。
そんなサクセスストーリーでもあるから。
そういう要素は、女性である私の目から見ても楽しかったです。
でも、更に素敵な所は、ただ本人の努力だけでその地位を手にした訳じゃない所かな?と思います。
イソの存在が欠かせなかった所。
ここは女性目線でも、大変楽しい要素なんじゃないかと。
イガグリ頭の朴念仁をめぐる女の戦い
先程話しに出したイソ。
そのイソを中心に見るという楽しみ方が私は好きです。
最初こそ、ソシオパス感が強い、生意気な少女だったイソ。
それでも彼と出会った事で、彼に恋をした事で、彼女は変わって行く…?
いや、変わってはいないのかな?
ただ彼に対してだけは、本当に一途で一生懸命なんです。
私には何の才能も力もありません。
それでも彼女のようにこういう力や才能があれば、自分の手で愛する人を押し上げる事が出来るのだな…と。
そこが自分には決して出来ないものの、すごく憧れてしまう部分でした。
またもう一人のヒロイン、スア。
彼女を中心に見るという楽しみ方もあると思います。
私は第2話の段階で、彼女の選んだ行動がどうしても受け入れられなくて。
それに関しては主人公のセロイは、特別責める事もなく、彼女の選択を受け入れ、間違っていないと言っているので、問題ないのかもしれません。
それでもダメでしたね。
そうだとしても、その選択があったから、二人の関係は面白いものになったと思います。
そしてそれがあったからこそ、セロイを取り巻く恋愛模様も、面白い展開になったのかな?と思います。
イガグリ頭の朴念仁な彼が、なにげに天然のプレイボーイというかモテ男なのも、なかなかおもしろい要素だと思います。
これでかっこよく決めている、…例えば「キム秘書はいったいなぜ?」のヨンジュンみたいなタイプだと、性格的な部分は置いておいて、見た目でかっこいいのでそこまで面白くないと思うのです。
これはセロイがイガグリ朴念仁だから、面白いんだろうな…と思います。
どこまでも頑固なイガグリ
最初は正反対に見えたデヒとセロイ。
その二人が時にとても似ている部分を見せる所。
ここも面白いポイントだと思います。
実はすごく似ている。
多分デヒ会長の若い頃、こんな感じだったのかな?と思うのです。
それでもデヒ会長はいつの間にか彼自身が求めていたものとは、違う場所についてしまったのかもしれません。
沢山の富や権力を手にしたけれど、果たしてデヒは本当にこの場所を望んだのだろうか?と考えさせられました。
だからこそ、あんなにもセロイに執着したのかな?と。
あそこまで成功しつつも、どこかで道を誤ったのかもしれないと思えたし、その事をどこかで悔いているのかな?と思えました。
そして似ている二人であるはずなのに、やっぱり正反対でもあるのだな…と思える後半の部分。
そこもすごく素敵だなって思えました。
どこまでも頑固なイガグリだったからこそ、最後まで楽しめましたし、ずっと応援出来ました。
そしてその後の彼らの事も、見る事は叶わなくても、いつも応援しているよ…という気分です。
心の栄養補給
心に刺さる名台詞も満載でした。
「どうせ無理だろう」とつい逃げ場のように思う心癖があります。
けれどそんな自分は間違っていたな…と思わせてくれたのもこの作品です。
自分の価値を勝手に低く見積もってしまいがちだと思います。
作中でもそんな人が沢山出て来ます。
それでも彼がそんな人に言うのです「自分の価値を低く見積もってはいけない」と。
自分の価値は自分で決めるのだ…と。
自己評価が大変低く、なんとかならないものかと思っていました。
実際なんとかなってはいないのですが、踏み出す勇気は、間違いなくセロイからもらえました。
人がバカにするような無茶な事をやると断言する。
そして実際にやってのける。
やってやれない事はないのだという事を、その行動で示してくれる人でした。
そんな彼の理想のために戦い、仲間のために戦い、そして決して諦めずに進む姿は、とても心に響きました。
心が弱くなってしまった時には、繰り返し見て、心の栄養補給をさせてもらいたい。
そんな風に思える作品でした。